一つ二つ三つ

花手玉を数えた


四つ五つ六つ

七まで数えて止まった  


七つの御祝いもらった

花手毬をもらった


一つ二つ三つ

花手毬を飛ばした


四つ五つ六つ

七まで飛ばして止まった


水面に浮かんで止まった

池に沈んで止まった


七つ八つ九つ

十まで数えられなかった


十まで数えたかった



【かぞえうた】

七まで数えたのは、自分の年齢。「池に沈んで止まった」は、その年齢で死んでしまい歳をとることはなくなった(自分の歴史が止まった)ということ。
「十まで数えたかった」は、せめて十歳まで生きたかったという思い。

七つのお祝いにもらったかわいい小鞠を追いかけて池に落ちて亡くなってしまった少女のかなしい数え唄。