後悔をなくして  

航海はできない

あなたが手離した 

数々の想い

あの日の地平線  

二度とは戻れない

懺悔を繰り返す  

遠き追随よ


帰る場所なくとも

  いつか海に還る

母の心のように  

どこまでも広い

漣の子守唄  

あなたが眠るまで

この航路(みち)は続くの  

果敢なき明日へ


世界を周るなら 

運命も廻ると

摂理に生きるだけ

 抗いはしない

罪を重ね続け 

やがて船は沈む

その日まで謳歌すればいい 

自由を



【地平線が語る詩】

愛する人と離れることを覚悟して海に出た。
それは若干の後悔がある。もっと抱きしめていれば…そう思っても時すでに遅かった。
そして帰る場所もなくしてしまった。しかし還る場所はある。海という場所が。