詞の断片 I


広く美しい華やかなお家
なのに私は咲き誇れない
何度も夢を見る、それは
綺麗な唯の“シンデレラ”

輝くシンデレラ
君はまだあの頃
灰をかぶっていたのに
今は手が届かないくらい
美しくなったよね

それはきっと見つけたからね
惹かれ合う何かを
私の王子様に

──背徳のシンデレラ



幻の月に照らされて眠り落ちる
いずれ目を醒ますまで
悲しいことなんかないよ
人形だから
象られたこの身体だけが夢を見る

──La poupée du rêve 



白昼の城の中
閉じ込められた王女のように
見えない糸をただ紡ぐ
指を絡めて届けるの
私のひとつだけの祈り

歌声を奏でているの
私の夢を願うため
運命の輪を創るため

──カルネッツァの祈り